日本の家

【 第4回 新民家部門 】

日本の家

素材を生かし、食べる人の心を思いやるおもてなしは家づくりと似ています。料理人として商いに従事する施主様ならではの視点が家のいたるところに反映されています。
土壁が熱を吸収し、保温、保湿効果を高め一年を通して心地よい住空間を実現しました。
「食の職人」が選んだ「家の職人」との新しい物語が始まります。

豊かな自然が広がる米原市能登瀬に武骨で素朴な中にも気品ある、「日本の家」が完成しました。
焼き杉板と漆喰壁が、伝統在来ならではの落ち着きを漂わせます。
四方からの風の流れを取り込み、空気の循環を考慮した設計で、夏は涼しく冬は暖かく、深い庇と暖炉の煙突が印象的な外観です。
ウッドデッキからの風通しも良く、開放感抜群のリビングは檜の香りいっぱいです。連子格子の五本引き込み建具を開けると、約28帖の広々した空間になり季節によって違うお部屋の表情を見せてくれます。
子供が小さいうちは目の届くところで勉強してほしいという思いから、檜カウンターも子供達と一緒に天板から吟味しました。
将来は四季折々の田園風景を眺めながら、書斎として活用します。

建設地滋賀県米原市能登瀬797番
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積156.53㎡
家族構成40代夫婦と子供2人