玉東町の家・地域に溶け込む

【 第3回 新民家部門 】

玉東町の家・地域に溶け込む

熊本の山間部に位置し、まわりはみかん畑や遠くに山を見て取れる自然豊かな場所に建っています。
そのため、母屋をむっちりとやわらかなR屋根とし、山の稜線のようなシルエットとなることで、風景に溶け込ませています。

LDKはむかしの続きの広間のように、近所の人たちが集まることもできるようにしています。
地方ではこういった地元のキヅナが大切で、近所の人の助けなしではよりよく生きていけないのです。
梁がリズムを刻み、照明をその上部に取り付けることで、空間の邪魔にならず、間接光となり、舟底状の天井がやさしく家族を包み込んでいます。
LDKからは、デッキ、庭、みかん畑、その向こうに緩やかな山並みが見えます。
ぼーっと静かな景色を眺めながら、小さな季節の変化を楽しむ暮らしです。
夏は雨戸兼網戸を閉めれば、日差しもさえぎり、さわやかな風が通り抜けます。

建設地熊本県玉名郡玉東町
構造在来工法
階数平屋
延床面積122.74㎡
家族構成夫婦と子供1人
会社名