坂東市の庫裡
【 第3回 新民家部門 】
寺院の庫裡。地元茨城県産の八溝杉の柱・梁を使用しました。土間は、本格的な三和土で仕上げ、土間中央には境内にあった大イチョウを伐採して得た見事な一枚板を加工した大テーブルが置かれています。開放的な空間は、訪れた人が気軽に立ち寄れるようとのご住職の配慮によるものです。薪ストーブも設置し、四季を通じて地域のコミュニケーションの場として根付くことを願っています。
外観も、木をふんだんに使用していることが表現できるように、架構を表しにしています。軒や外壁に使用している杉板も地元の八溝杉です。 | |
本格和室にすると、柱に役物を使用したりどうしても金額がかさみます。柱は上小節程度を使用し、杉材の梁を差鴨居にして、少しだけ野趣あふれる表現を目指しました。あまり野暮ったくならないように差鴨居の上をガラスにし、全体がのびやかな空間となるように考えられています。 | |
建設地 | 茨城県坂東市 |
構造 | 在来工法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 144.61㎡ |
家族構成 | 非公開 |
会社名 |