温故知新の古民家 解体寸前からの再生
【 第8回古民家再築部門 】

京都府北部・綾部市の田園地帯にひっそりと佇む築150年の古民家は、10年以上住む人がなく、ほぼすべての基礎や柱がシロアリにやられ、梁は大きく傾いていた。愛知県で約30年間、造園・左官・外構工事等に携わってきた施工主がこの家に出会い、一念発起し古民家を購入。これまでの知識と経験を駆使し、一切の妥協を許さず、ほぼ全ての工程を一人で行い、フルリノベーションに取り組んだ。元からこの家にあったものや、地域の人から譲り受けた材料を活用し、昔のものを大切に残しながらも、システムキッチンやユニットバスなど、水回りには現代の使いやすいものを取り入れ、暮らしやすさを重視した。庭は、これまでの集大成となるものを作りたいとの思いが強く、何度も試行錯誤し、ようやく納得するものを完成させることができ感無量である。
建設地 | 京都府綾部市 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 120㎡ |
家族構成 | 非公開 |