町屋の子育て広場
【 第6回 古民家再築部門 】

妊娠期や子育て中の女性のサポートは重要な課題です。
結婚後も働く女性が多く、産休に入ると急に孤独を感じ、
世間に取り残されたような気持ちになる女性も少なありません。
そんなママ達の不安を取り除くための相談の場として、
空家になっていた京都の町屋を再生し、
地域の子育てママ達が子どもを連れてホッと一息ついて過ごせる場所をつくりました。
長年使われず、手入れされていない状態だった為、 土壁は黒く変色、畳は腐食しボロボロ、ホコリも蓄積し、とても住める状態ではありませんでした。 しかし地域に溶け込む町屋のたたずまい、町屋ならではの間取りや、建具をどうにか後世に残せるように、 なるべく間取りは変えず、 柱や、味わいのある建具は再利用し、 町屋の良さを活かした再生を心がけました。 |
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床には、肌触りが気持ち良く温かみのある京都府産材の杉板、 壁は、職人さんや地域の皆さんと一緒に塗った漆喰、 床の間は、版木で模様をつけた京唐紙、 看板の代わりに、伝統的な技法により手作業でつくられた「のれん」を用いることで、 子ども達が伝統に触れる機会をつくり、豊かな感性や価値観を育むお手伝いができればと考えます。 |
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町屋の雰囲気を残したままに再生する。 観光客や特別な時間のためだけに使えるようにするのではなく、地域の暮らしに近い場所にしていく。 周りで生活をされている人が町屋の良さを発見してくれたり、好きになってもらえることが大切と、 子育てホッとスペースぱおぱおを運営していて感じています。 |
建設地 | 京都市伏見区 |
構造 | 在来工法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 46.4㎡ |
家族構成 | 40代 |