古民家宿

【 第6回 古民家再築部門 】

古民家宿

明治に建てられた田舎特有の田の字型古民家です。10年ほど空き家になっていて、このままでは廃墟に成ってしまう直前でした。もう一度生き返らせるには再築し利活用する以外には道は無い。また、我々が目指している大義に反してしまう。そこで助けてくれたのが一社)古民家活用推進協会の理事長でした。大森さん民泊を遣ろう!この一言で思い立ちました。今回は苦労したのは旅館に仕立てては面白くない。田舎の古民家を色濃く残して民泊宿にしたかったのです。ここが難儀な所でした。

すべてにこだわったつもりでいますが、やっぱり旅はゆっくりしたい。体も心も癒したい時にまずはお風呂でしょう。また、自宅では出来ない家族で入浴ってのはどうでしょうか。無垢特有のメンテの悪さはを解消する為に、材料が取外し出来る仕事をしているので、定期的に桧板を交換可能ですよ。遊び心に五右衛門風呂も作って見ました。
古民家宿には必須の囲炉裏です。しかも足が伸ばせる様に堀こたつ式に仕上げました。材料は勿論古材の欅板をチョイスしてます。
最後に成りましたがつしのロフトです。お客様が煤で汚れてしまっては何もなりません。ここはどうして綺麗に仕上げるか?技術的に大変悩みました。いざ仕事に係ると煤との戦いで忍耐力も必要な事も実感しました。そのおかげで皆様の驚く顔が目に浮かびます。

建設地滋賀県長浜市下八木町
構造伝統構法
階数平屋
延床面積192㎡
家族構成非公開