あとから来る者のために 築88年古民家・海鼠壁再生
【 第5回 古民家再築部門 】

主家
大阪府平野区にあります商家を立てた当時によみがえらしてもらえるならばという先代の思い
をかなえるべく、施主が伝統建築を後世に残したいという思いが完全修復へと取り掛かりました。
屋根は雨漏りがひどく、周りの壁や庭の痛みが激しく修復には相当の時間を要することが推察
できました。
屋根は土盛りの本拭き瓦を当時と同じように葺き替え、周りの板壁は杉の樹皮を使って張替え。
玄関長屋門に使用されている板壁は舟板を使い、できるだけ当時の様式を壊さないように修復
しました。
主家の構成は6畳間、8畳間、10畳間が客室として利用できる構成。大正、昭和初期時代の
おもてなしの気持ちが見て取れます。
構成を変えずに、客間として使い、床の間に茶室を設け、どなたにも利用できるようにとの施主の思いです。
建設地 | 大阪府八尾市竹淵西4丁目245-3 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 1006㎡ |
家族構成 | 非公開 |