新たに集う場所、古民家再生!

【 第5回 古民家再築部門 】

新たに集う場所、古民家再生!

熊本地震の影響で屋根瓦は落ち、雨漏れでひどい状態!!土壁は剥がれ落ち下地が露出し、見るも無残な状態でした。壊れることが怖い、もう住むことができないと思い、解体を強く希望されていました。
先祖代々からの受継がれてきた、奥様の実家。「ほんとうは残したい」とも話されていました。
度重なるお話の中で古民家の安全性を理解して頂くうちに「残したい」と思う気持ちが強くなってきたため、古民家再生のリノベーションを進めていく事が出来ました。

玄関が新しい場所に生まれ変わり、玄関ホールも大きく開放的、また玄関ホール先の庭から日の光が差し込み、以前より明るくなりました。
そして、下駄箱や建具はすべてリメイク、風合いを残しつつ新しく生まれ変わりました。
大黒柱を中心にあるLDK+和室の空間。
以前は暗くて襖で仕切られていた和室と土間が、現代の生活スタイルに合わせて開放的に明るくなり、格子状の壁が補強とインテリアに新しく生まれ変わりました。
御夫婦、妹御夫婦そして子供たちが一同に集う事が出来る大きな空間になりました。
ほんとうは「残したい」と思いつつ、家が壊れることが怖いと思い解体を考えていましたが、解体せず思い出の詰まった家を残してくれて、とても嬉しいですと語ってくださりました。
昔玄関だった大戸を新しい玄関のインテリアとして移設、リビングとの間仕切り壁の一部に生まれ変わりました。思い出の詰まった大戸がまたこれから、たくさんの思い出が出来そうです。
さらに高かった段差が解消されたことで、住みやすくもなりました。

建設地熊本県熊本市南区権藤
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積250.00㎡
家族構成非公開