想いを未来へ繋ぐ古民家再生

【 第4回 古民家再築部門 】

想いを未来へ繋ぐ古民家再生

築88年という歴史を築いてきた建物。
産まれ育ち、共に歩んできた歴史だからこそ、簡単に“壊す”ことは出来ませんでした。
『綺麗に直してあげたい』という想いをずっと抱いていた時、子供たちから
「お父さんが残してくれたお金を自由に使いな」という後押しもあり、再生を決意。

古民家再生を考えた時に、他社で実際に施工したお家に行ったりしました。
ただお客様の感想は「古民家の良さを活かしていない、無理やり直している」と感じたそうです。

先祖が残してくれた建具・柱・梁をそのまま活かし、 けれど使いやすく、そして快適な住まいへ。
新しい建具や漆喰も“本物”を使用しました。
人が住みやすく、愛猫と共に過ごしやすいよう、 小さな所に沢山の工夫をこらしました。
建物を生き返らせる再生。
自慢したくなる家になりました。

玄関を開け一歩足を踏み入れると、
ため息の出るような美しい梁がお客様をお出迎えします。

黒光りする梁、梁を際立たせる漆喰、
そして大谷石の上に配置された薪ストーブ。
お客様の希望が詰まった土間になりました。

そして土間には家族がいつでも集まれる空間に。
家族が集まるお正月にはお餅をついて笑い合い、
お孫さんが遊びに来た時には、雨でも室内でのびのびと遊べます。
床も建具も階段も壁も、すべて自然素材を使用しております。
寝室となったこちらのお部屋は、今まで隠れていた部分を活用し、
“隠れ部屋”のようなロフトになりました。
梁をそのまま活かしておりますので、
ロフトに行く際には梁を“くぐる”のもまた楽しみ。

愛猫と一緒に暮らす古民家での生活では
愛猫のことも考えてキャットウォークも自然素材で造作しました。

猫たちもなんだか気持ちよさそうです。
主人が亡くなった後に「残してくれたお金を自由に使いな」と子どもたちが言ってくれたのをきっかけに、ずっと念願だった古民家リノベーションをやろうと思いました。
それで娘が色々と調べてくれて、ユーディーホームを知りました。

工事中も進んでいるのが楽しみで、私と娘で毎晩懐中電灯を照らして見に行きました(笑)
完成した今はその楽しみがなくなってしまってちょっと寂しいです。

漆喰も建具も全て本物を使ってくれて、ずっと休んでいた建物が息を吹き返したようで、ご先祖様もとても喜んでいると思います。

建設地栃木県さくら市
構造伝統構法
階数平屋
延床面積112.12㎡
家族構成非公開