富山の伝統的な構造を活かした家

【 第3回 古民家再築部門 】

富山の伝統的な構造を活かした家

富山の農村にある旧家の「広間」と呼ばれる部分を 新築した住宅のリビングとして再生しました。
元々の旧家が大きすぎて 家の中心にあった「広間」は 暗くて寒い印象の空間でしたが
広間の構造そのものを 移設した新居では 広くて、明るくて、暖かいリビングに生まれ変わりました。
大きな材料を使用した「枠の内」と呼ばれる構造体は 現代では作れないほど立派な材料で作られています。
白と黒のモダンなリビングですが、旧家の懐かしさも残した 美しいリビングとなりました。

広々リビングの建具は 旧家の物を 再利用しています。新しい建具では出せない美しさは 再生したリビングにぴったりです。
また、大きな引き戸を全て寄せると 使い勝手の良い現代風のダイニング・キッチンとワンルームとして使えるように工夫してあります。
富山の伝統的な和室です。旧家屋のある良い物を 新居で どう使うか?と、設計の段階から検討してきました。
立派な欄間の活用方法も 最重要ポイントでした。この真新しい立派な広い座敷に 美しい欄間から 光と風を取り込んでいます。
広間と呼ばれる部屋は 天井が高く とても大きな材料を使った木組みが とても美しい空間です。旧家屋の解体の際に、この部分だけを 地元の熟練の大工が判断しながら 手仕事で切り離し、レッカーで形を崩さずに吊り上げ 一旦移設して一時保存されます。基礎設置後に新たな柱と一緒に組み上げていき 通常の新築住宅と同じ様に仕上げていきます。

建設地富山県砺波市
構造在来工法
階数二階建て
延床面積188.23㎡
家族構成非公開
会社名