komatu 町家
【 第3回 古民家再築部門 】
こまつの町家は、町割りにより高密度に区画されており、建物の側面が隣りの家と接するため屋根は切妻平入りの構造とし、通りに面しては格子戸を設けています。
また、昭和の大火を教訓に袖壁を設けるなど、人々が気持ちよく、安全に暮らしていく知恵と工夫、そして、美しさが備わっています。
こまつ町家の特徴
切妻平入り:隣地境界が狭い小松では、屋根に積もった雪を前面道路に落とすために、棟と平行に入口がある「平入り」となっている。
格子(虫籠):外からの光や風を通しながら、視線をさえぎるために格子が設けられ、小松では、「虫籠」に似ていることから、「むしこ」と呼ばれている。
袖壁:火事の際に隣の家への延焼防止と隣の家を区切るために、2階壁面の両側には「袖壁」が設けられている。
瓦:県内有数の産地である小松瓦の生産は、江戸時代前期の「いぶし瓦(黒灰色系)」からはじまり、後期には「赤瓦」が普及している。積雪や凍害に強いのが特徴である。
これらの先人の知恵と技術で今もなお伝統的な建築様式の「こまつ町家」が存在し、町人文化が栄えた時代の面影を現代にに残しています。
建設地 | 石川県能美市 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 590.92㎡ |
家族構成 | 非公開 |
会社名 |