三世代で笑顔で暮らす

【 第3回 古民家再築部門 】

三世代で笑顔で暮らす

90歳を目前にした母の事を考えた、将来の介護も視野に入れたリフォームのお手伝いをさせて頂きました。
段差が多く、お風呂に入るのも段差段差で一苦労。キッチンも水屋が立ち並び、物に溢れていました。
間仕切りや段差天井を取り払い、開放感の中にも導線を考えました。
天井を取り除くと、記憶の中にあった昔のおくどさんや五右衛門風呂の名残が出てきて、思い出に涙しました。

天井裏に隠れていた、梁を出すとおばあ様の若いころのおくどさんで料理していた頃の記憶が蘇りました。
あの頃は、毎日火をおこして料理していたと懐かしく思われていました。
また、梁を出しての登り天井にし開放感も加えました。
古民家ならではの寒い暗いという、問題に天井面に断熱材を二重に敷き、可能な限りのサッシとFIXを加え光を取り入れました。
長ほぞ、鼻栓はそのまま残し、建てた当時の大工さんの腕を感じながらの施工になりました。
隠れていた柱からは、還暦間近の息子様が小さい頃に描いた落書きが出てきて、懐かしく当時を思い出しながらの
施工になりました。
懐かしさの中にも新しさを組み込み、ますます我が家が好きになったと笑顔が絶えません。
以前の我が家は、暗く寒く段差段差で使い勝手の悪い家でした。
今では、明るく暖かく家の中で1番安全で安心できる場所になりました。
また、お風呂も段差があり母には使いにくいものでしたが、
今では毎日、長風呂を楽しみ家族一同喜んでいます。
今まで以上に、家族・親戚が集い、ひ孫もくつろげる自慢の我が家になりました。
こんなに、幸せになれたことに感謝いたします。

建設地岐阜県瑞穂市
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積210.88㎡
家族構成50代夫婦と80代ご両親と息子様
会社名