築120年 家族の絆を紡ぐ家
【 第3回 古民家再築部門 】

大きな銅葺きの屋根が特徴的な、立派な佇まいの古民家です。 当初、「この大きな屋根が好きになれないので、瓦に葺き替え、勾配をゆるくして目立たなくしたい」というのが大きなご希望のひとつでした。しかし、この古民家の趣を形造る大きな要素である屋根を変えてしまう事は、いかにも勿体無いと思い、屋根裏にもぐり、雨漏りや梁の状態、寄生動物の有無等詳細に点検した上で、40年前に銅葺の改修工事を行った、お父様(故人)や今もお元気なお母様の思いなど、色々なお話をさせていだだき、残させていただく事になりました。 全体的なコンセプトとしては、建具など再使用可能な良いものは残し古民家の趣を尊重しつつ、最新の設計思想や設備を融合させ、快適な住まいとしました。しかし、このお宅の改修の最大の特徴は、古民家で在りながら、建築確認及び、検査済み証を取得しているという点です。 住まいの基本である、安全、安心、快適に加え一族の歴史を残した、唯一無二のお住まいになりました。
建設地 | 千葉県東金市 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 196.78㎡ |
家族構成 | 60代のご主人、50代の奥様、80代ご主人のお母様 |
会社名 |