築120年 古さと新しさが調和する町屋

【 第3回 古民家再築部門 】

築120年 古さと新しさが調和する町屋

広い通りに面した妻入り町屋造りの家。暗くて寒い、家が傾き土台も腐っている。壁がほとんどなく建具だけで仕切られている。そんなお家でした。まずはそれらを解消し、できる限り今の雰囲気を残しつつ若い世代にも好まれるような造りを心がけました。

広い土間をもつ玄関ホールは、村の行事やお祭りが繰り広げられる通りに面しており。テーブルと椅子を拡げて見物席としたり、近所のお友達のお茶飲み場として利用できるような雰囲気を心がけました。床には豆砂利の洗い出しと黒モルタルの敷き分けがとても良く似合っています。
長い通り土間が続き、部屋を通らないと行けなかったキッチンやトイレ。廊下を設けて動線を良くし、耐震を施した壁にはオレンジ色や藍色の壁紙を使って、和モダンな空間に仕上がりました。
ずいぶんと前から建替えか再生か迷っておられたようです。 ご夫婦も若くないということで歴史を受け継いで次の世代へと引き継ぎたいという思いでご決断されたそうです。不安に感じていたところは全て解消し、ここで育った親戚のご兄弟も喜んでくれてとても感謝しております。

建設地新潟県新潟市西蒲区曽根
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積291.29㎡
家族構成80代ご夫婦と40代息子
会社名