明治25年 町屋(商家)造りの古民家再生、地域貢献の想いを胸に
【 第3回 古民家再築部門 】

N様邸の家は当時、小江戸と呼ばれた川越街道の川越宿と中山道を結ぶ上尾宿のメインストリートに面していました。そして、上尾市平方地区は荒川の船運でも栄えた街でした。この家の歴史は明治25年(西暦1892年)から始まり、N様邸は代々ご商売をされていた伝統のある旧家。肥料の販売から、薬売り、そして呉服店を営んでいたため、地域の人が常にこの家を訪れていたといいいます。今回の改修工事にあたり、その歴史を大切にし、地域との繋がりを保つ事に配慮しました。また、蔵を解体した時に出た建具や6.5間のたくましい構造の梁を道路面の下屋などに使用し、なるべく再利用を心がけました。同時に躯体の構造補強も行い、外部建具も複層ガラスサッシに交換し、快適な暮らしを支えています。
建設地 | 埼玉県上尾市 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 468.07㎡ |
家族構成 | 40代夫婦、70代両親、10代の子供達 |
会社名 |
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