越前の家

【 第3回 古民家再築部門 】

越前の家

「地域固有の風土・習慣から生まれた民家で自然と調和した心豊かな生活」
越前和紙の産地の程近くに建つ 築60年の古民家改修です。地域固有の風土や習慣から生まれた民家には、自然環境とうまく付き合っていくための意味があり、その佇まいは力強く美しさを感じます。

これまでのリフォームで取り付けられたアルミのベランダやサンルームを撤去し、耐震補強を施しながら白壁と古材の美しい表情の再現を図りました。内部においては、全てを壊すことなく、使える場所や記憶として残したい場所は、建主にとって大切な場所となるので積極的に残し、共存を目指しました。また、地産工芸である1500年の歴史を持つ越前和紙を壁・天井の全面に張り、和紙の柔らかさと地域の歴史・文化が優しく家族を包み込む場としました。

民家の力強く美しい姿と地域性・自然環境との調和を受け継ぎながら、長く家族の生活を維持・向上することの
できるサスティナブルな建築を目指しました。




全てを壊すことなく、建主にとって大切にしていた歴史ある和室はそのまま残し、改修した空間と共存させました。
自然(庭)と一体感が生まれる空間を心がけています。
玄関に入ると地産である越前和紙の壁と天井、和紙照明が出迎えてくれます。ご近所の方が来られた際お茶を飲む小さなコミュニティースペースを設けました。
お施主様の声「耐震性はもちろん、温熱環境、バリアフリー、遮音、室内空気環境等においても満足しています」とおっしゃって下さっています。

建設地福井県越前市
構造在来工法
階数二階建て
延床面積158.41㎡
家族構成15歳~65歳未満が5人 65歳以上が2人
会社名