壬生辻町のホテル
【 古民家再築部門 】
連棟京町家をホテルに改修した案件です。
棟ごとに別々のコンセプトを設けて設計しました。
建物の古い柱や梁等はなるべくそのまま表して見せるようにし、この建物の積み重ねてきた歴史を感じれるようにしています。
・縁側の宿 日本の住宅には昔より庭に面して縁側が設けられてきました。 それは京町屋でも同じでこの建物にも当初より奥庭があり、その庭に対して縁側が設けられていました。 今回はその縁側を内側に引き入れ庭の空気間を室内に引き込むような気持のよい滞在空間として蘇らせました。 |
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・洞窟の宿 陰影礼賛という本にもあるとおり、いにしえより日本では陰影を認め、その中にこそ美しさを見出して来ました。 部屋の中をあえて少し暗く設計することで奥庭からこぼれる光や、ちょっとした手元の明かりの中の美しさに気付けるような宿として設計しました。 |
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どちらの棟も水回りは庭に向けて開放し、庭の中でお風呂に入っているような気持のよい空間にしています。 |
建設地 | 京都府京都市中京区壬生辻町 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 146.11㎡ |
家族構成 | 宿泊定員4人×2棟 |