よみがえる家
【 古民家再築部門 】
ここで生まれ育ち、また新たな家族を築いていく、その物語のメインステージだった家。築100年以上経った今、風雪に耐えてきた家は、そのままでは新しい家族を受け入れるには力不足でした。
そこで、大胆に手を入れて再生させようと心に決めたご一家。だけど、柱や梁についたキズや汚れは家族にとって何ものにも代えがたい宝物。時を積み重ねてきた古いものだからこそ美しい部材もある。大切なものは可能な限り遺していきたいという思いが、築100年の家をここによみがえらせました。
「住まいのリノベーションとは、老朽化したものを当初の性能に戻すリフォームとは違い、元の性能以上に新たな機能を付け加えること。代々受け継いできた歴史を守りつつ、新しい現代の生活スタイルに作り変えることです。
しっかりと建物を支える役目を果たしていた極太い丸太の柱や梁はそのままインテリアとして生かし、大きな開口にはご主人が集めた古い建具を再利用して設置。空間のあちこちで古いものと新しいものが共存した美しい空間にはお施主様も大満足されていました。建物そのものも喜んで、輝いているように見えました。
日本家屋を知り尽くした大工の技を、最新の仕様設備を取り入れた、より安心で安全な住まい。懐かしさの中に新しさがある、それは決して新築では感じられない豊かさ。頑丈な柱や梁はこれからもここに集う人の輪をしっかりと守っていきます。
建設地 | 香川県三豊市財田町 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 195.4㎡ |
家族構成 | 80代祖母と50代ご夫婦と20代子供2人 |
会社名 |