氷見の家
【 第8回古民家再築部門 】

◯地域の循環の中に位置づけた古民家リノベーション
富山県氷見市の築100年の古民家のリノベーション。
「ひみ里山杉」の製材業を営むお施主様は、自分たちの家を新築することではなく、創業者の住んでいた築100年の家を断熱改修して住むことに決めました。地域資源の循環の中に位置づけた家づくりとすることを念頭におき、地域木材を活用し、家族が健康に暮らせる快適な高断熱高気密住宅にすることを目指しました。
既存の建物は階高が高く開放的で、2階の天井をはがすと重厚感のある立派な丸太梁が現れました。他にも繊細な木彫りの欄間や美しい漆塗りの天井板など、活かせるものがたくさんあり、できる限り古材を活かした計画の検討がはじまりました。
遠方の現場であり、コロナ禍において様々な障壁もありましたが、現場では大工さんにビデオチャットでつないでいただいたりと、協力し合いながら進んでゆき、伝統的な趣を残しつつ地域ならではの個性を感じる空間となりました。
建設地 | 富山県氷見市朝日本町 |
構造 | 在来工法 |
階数 | 二階建て |
延床面積 | 175.2㎡㎡ |
家族構成 | 30代夫婦と子供2人 |
[thankyou]