遊びごころを作る家

【 第8回古民家再築部門 】

遊びごころを作る家

栃木県栃木市ののどかな山奥にある築134年の古民家はオーナー様が購入する30年程前に一度リフォームがされていました。
「親族が集まり子供たちが遊べる場所を」、「仕事上撮影できる場所を」と楽しみにしているオーナー様でしたが、
解体してみると、以前のリフォームで施工したであろう箇所が間取りを変更する為に必要な柱や梁などが切られて屋根が下がり軸組等が倒れてしまっていました。
オーナー様からの「梁を見せたい」というご要望もあり、土台から復元・補強作業することとなりました。

今回オーナー様達家族でリフォームを一緒にしたいというご要望があり、あくまでも提案や修正・サポートをさせて頂き、オーナー様達がつくるをメインにおいて安全面と面白さを自分のこれまでの経験や知識を駆使して施工させて頂きました。

外観は現状維持のまま、和と洋、子供たちが心躍らせるギャップのある内観を意識しました。

あちこち切断されてしまっていた梁や柱を修復し、せっかくの合掌造りを見せることにより、”見せる天井”、”広い空間”にしました。
高さある広い空間と見せる梁やご家族で塗った漆喰を利用し、キャットタワーを連想させるような2つのロフトを作り繋げ子供達の遊べる空間をつくりました。
玄関から土間風に作り、全体的に洋風になるようにしました、
段差を作り二部屋にも使えますし壁や扉もないのでキッチン・ロフト・くつろぎスペースが開放的で広く感じます。
元々あった古いタンスを加工し洗面化粧台を作りました。鏡
は照明を利用し、遠くから暖簾越しに見るとうっすら月のように見えます。
お風呂の他にサウナも作りました。

今回、実際にオーナー様が住む為の家ではなく、親、兄弟の家族みんなで集まる為の場所を作りたい、撮影場所として利用したいという目的でご購入、リフォームをすることになり、
オーナー様、ご家族様も一緒になって出来上がりまでを過ごさせて頂きました。
たくさんのご要望や案が詰まって、面白さと安らげる素敵な空間のお手伝いをさせて頂き、オーナー様にもご満足していただけてありがたいです。

建設地栃木県栃木市
構造伝統構法
階数平屋
延床面積131.93㎡
家族構成非公開