自然と共に生きる暮らしを夢見て

【 第8回古民家再築部門 】

自然と共に生きる暮らしを夢見て

寒さ厳しい雪国山形の自然の中に佇む築100年の古民家が、永いあいだ空き家となっていました。

その家に、もう一度命を吹き込んだのは、自然と共に生きる暮らしを夢見たご家族です。

雄大な自然に囲まれた環境を活かし、季節ごとの風の道と陽当りを調べあげ、ご家族と一緒に間取りを考え、家の中から春夏秋冬の風情を楽しめるように作りました。

「自然と共に生きる暮らし」をコンセプトに、古民家の歴史ある美しさを残しつつ、現代の新しい快適性も取り入れ、新旧をちょうどよく調和させた古民家に蘇らせました。




懐かしい里山の風景に佇む古民家。

独特の重厚感ある雰囲気を活かすため、屋根替えの色は竹炭に似た色を探した。

自然派素材を好むご家族の意向もあり、山形県産杉を加工して作った杉板を外壁に貼り、家族と職人が一緒になって仕上げたプロジェクトはいい思い出となった。

永く空き家として止まっていた古民家の時間を再始動し、そして家族と共に生きて行く。そういった想いが込められている外観です。




「築100年の古民家を残したインテリアにしたい。」というご家族の強い想いをカタチに。

伝統工法の木組を利用しながら、当時の棟梁が残した造形美をそのまま活用しました。

特に気に入っているのは、長年家を支えていた美しく素晴らしい曲がり梁のある客間。

この客間に、山形の和紙作家が作った照明を飾り、お客様も気持ちが安らぐ空間になりました。




自然と共に暮らす生活を夢見て行き着いたのが、里山の古民家をリフォームした家での生活でした。

襖を開け放つとワンルームとなる日本家屋の暮らしは日々の動線もよく、予想以上にとても快適です。

この家にはエアコンがありません。夏は山から吹く涼しい風を取り入れ、冬は土間の暖炉一つで十分暖かい暮らしができています。

壁もすべて自然素材で作っていただいたので、家の中の空気が良く淀みがないと感じています。

私たちの「古民家のすべてを残したい」という願いを叶えていただいたので、めずらしい昔のガラス戸や、組子の戸など細部まですべて活かしてあり、まるで旅館で過ごしているかのようなゆったりとした気持ちで暮らしています。




建設地山形県山形市
構造伝統構法
階数平屋
延床面積271㎡
家族構成30代夫婦と子供

 

[thankyou]