田の字型古民家でつなぐ語る場の創造
【 第10回古民家再築部門 】

空き家である築174年になるヤツオ型・田の字型古民家の改修を行い、地域内外の交流を促進するベース基地とし、低密度居住地域のコミュニテイーの創造をはかり、持続可能な地域としたいと思い改修に入りました。予算縮小の観点からDIY設計(意匠・構造・機械等設備)・DIY施工を取り入れるとともに、この敷地内にある品(古材・建具部品・障子・家具類)の利活用を徹底しました。
同一敷地内に他3棟があります。納屋であった1棟は里山整備の機工具の保管場所として、別の2階建棟は、海外技能実習生の住まい機能と企業のショールーム機能として稼働し2年を経過しました。残1棟の倉は内部の整理・整頓中です。
地域活力の低下の中で、どんな機能が拠点に在るか・生まれるかは現時点では不明瞭です。今は、地域課題を、この指とまれの語り合いのできる場ができたと感じています。和室・洋室区画の建具(障子・襖)を除去すれば大広間となり集会もできる田の字型間取り、さらに、大広間のタスク空間とアンビエント空間が継承されていたことも省エネ効果として感じ入りました。
建設地 | 香川県 仲多度郡 多度津町 |
構造 | 伝統構法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 159.00㎡ |
家族構成 | 舟岡山未来プロジェクト 未来邸 |