養老山地の麓に佇む先祖の想いを受け継ぐ家

【 第10回古民家再築部門 】

養老山地の麓に佇む先祖の想いを受け継ぐ家

先祖の後を継いで住んでいた50代の夫婦のもとに、息子夫婦と孫二人が同居するために60年以上前に建てた先祖の想いが詰まる家を改修して住みたいと言う嬉しい話が舞い込んで、改修工事の依頼を受けた。既存の建物は現在より大きかったので減築を行い、古民家総合調査に基づいた耐震補強を含む改修を行った。吹き抜けが多いので内窓設置を含む断熱工事を行い快適な空間での暮らしと先祖の想いが詰まった部屋との一体感が出来た。先祖の想いが詰まった家でその思いを受け継ぐ子供たち。それを暖かく見守る家族。これがこれからの田舎の住まい方のスタイルになると思います。

田舎の家の独特の壁の間仕切りがない間取りで吹き抜けにした部分に、耐震面格子を化粧で2カ所設置し、デザイン性をアピールしながら耐震を担保した部分です。
今回工事で一番苦労をして施工した箇所です。
システムキッチン設置場所に構造的にも重要な丸太の梁をそのままでデザイン性も考慮し納めなければならないという箇所です。
今回の改修工事で南側に元々有った昭和っぽいお庭を、写真の様な洒落たガーデンに改修しました。
今回住まわれた息子様は、ガーデンエクステリアの会社に勤務されて、今回のガーデンは完成した建物のイメージに合わせて
デザインされ工事も行われました。最初と今回の写真にあるように改修した建物とイメージが合い、このガーデンのお陰で改修させていただいた建物の価値が上がったと思います。

建設地岐阜県海津市南濃町
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積231.67㎡
家族構成50代夫婦と30代息子夫婦と孫2人