房総半島台風被害からの復興

【 第10回古材リユース部門 】

房総半島台風被害からの復興

令和元年房総半島台風で32年間住んだ住宅が台風被害に遭い解体を余儀なくされ新築した住宅。元禄5年(1692年)創業300年以上の脈々と受け継がれきた技術、伝統軸組工法と最新技術NASAでも使われている断熱材を住宅用に改良された断熱材アプリを使い高気密・高断熱に耐震等級3を取り、躯体に至っては、地元千葉県産の木を100%使用し、建物全体では、90%使用し地産地消でSDG’sを意識しました。木の温かみを最大限に活用したこだわりの木造住宅です。周りを田畑や山に囲まれた素晴らしいロケーションにあったシンプルな外観。 見た目はシンプルな造りですが、漆喰をふんだんに使った壁と木のコントラストで統一された室内を見れば費用と手間をかけたのがすぐ判る、 長期優良住宅認定を受けたこの家は認定の通り「次世代へ繋ぐ木造住宅=長持ちする家」です。20年、30年でボロボロになる多くの住宅とは一線を画します。

末口450長さ6Mの無拓材ヒノキ、和室から見え居間、台所をまたいだ1本のもの梁、更に小屋を表しにした解放感ある造り。
漆喰をふんだんに使った壁と木のコントラストで統一された室内。畳は歩きやすい硬さと転んでもケガをしにくい柔らかさ。お孫さんの成長も高齢者の安全も子育ても優しく見守る、要支援・要介護と認定され、住宅改修を行おうとする場合、20万円を上限として改修費の9割給付を受けることができる衝撃緩和型畳床を採用。
令和元年の激甚災害で、住宅が被災し建てたメーカーに問い合わせるが対応してくれずどうしようかと途方にくれていたところに近所で復興作業をしていた大五郎建設さんがいました。屋根に登っていたが思い切って声をかけ応急処置を頼んだところ快く受けてくれました
それが大五郎建設さんとの出会いでした。32年で壊れてしまう大手メーカーの住宅、今度は災害にも強く一生持つ住宅を建てたいと思い大五郎建設さん相談したところ高気密・高断熱で無拓材の長期優良住宅が建てれるとのことなので頼むことにしました。
新居に住み始めてもうすぐ1年になります。住み心地は快適で、和室も含めると21帖ある広いLDKもエアコン1台で十分。設定温度も冬は低め、今年の夏は4~5回しか使わず、小高い立地を生かし風がよく通り夏は快適に過ごせる設計。遊びに来た友人達も、凄くくつろげるし、冬暖かく過ごせていいねと言ってくれます。無拓材の本物の素材をふんだんに採り入れていただき、質の高い素材でSDG’sを意識した基本性能が高く、自分の代だけではなく子供からさらに孫の代この先100年200年住み続けられる我が家が出来ました。本当に良い仕事をしていただいたと感謝の気持ちでいっぱいです。

建設地千葉県南房総市府中
構造伝統構法
階数平屋
延床面積75.08㎡㎡
家族構成60代夫婦と40代子供