北庭のある住まい

【 古民家再築部門 】

北庭のある住まい

30代ご夫婦が結婚を機に叔父の空き家をリフォームして受け継ぐすまいです。
ご要望は「薪ストーブのあるすまいで自然のくらしを楽しみたい」というものでした。
敷地は郊外の高台に位置しており、建物から見る南側には君尾山が望めます。
また北側は山が近く、窓から見える緑の葉がこちら(南側)を向いており、光を反射して明るく美しいことにポテンシャルを感じました。
これらを活かし、南側はもちろん北側の景色も取り込むことでどの場所からも緑を眺められるすまいを目指しました。
南庭はリビング・既存の和室から 北庭はダイニング・キッチン・寝室・浴室から
薪ストーブは火と北庭が一緒に眺められるよう北側に配置して
どこに居ても緑を眺めるすまいとなりました。
日射が気にならない北窓のカーテンと窓枠を無くし、ダイニング・キッチンから北庭をきれいに見せました。
ダイニングの窓は1枚引込み戸にし、ダイニングと北庭を一体化させました。
樹木の多い庭や建具はそのままに活かして、温かみのある塗り壁に触れ、薪ストーブで火を熾し、緑を眺めて自然のくらしを楽しめる。

立派な差鴨居はそのまま活かしています
和室の建具はけんどん式で活かし、ダイニングの壁として再利用しました。
和紙調のプリーツスクリーンは壁の珪藻土と同じ色合いを選びました
玄関からリビングを見る
飾り棚の天板は既存の玄関式台を再利用した。
キッチンから北庭を見る
料理や団欒しながら緑を望む
薪ストーブと同じ素材で視線が抜ける鉄骨階段を採用しました
家具も北欧テイストを提案しており、古民家と相性が良いです。

建設地京都府綾部市
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積156.23㎡
家族構成30代ご夫婦