柚木町のホテル

【 古民家再築部門 】

柚木町のホテル

築80年の町家をホテルに改修した案件です。

平安神宮をはじめ、南禅寺、知恩院などの名跡に近く、歴史的に貴紳の邸宅が立ち並んでいた粟田・岡崎エリア。
本物件はそんな歴史情緒あふれる地域にたたずんでいます。

伝統的な京町屋には通り庭があり、その中ほどにおくどさんが設えられており台所として利用されていました。
台所部分は炊事から出る湯気や煙を外に出すよう天井も高くしてあります。

物件はそんな伝統的な町屋の構成に新たな価値を与えて、再生しています。
少し暗くなりがちな町屋ですが、通り庭に大きな天窓を設けることで陽の光が降りそそぐ外のような明るい空間を内部に作っています。それは京都の町中にある路地を京都の情緒ごとそのまま家の中に引きこんだような空間です。

各部屋はこの気持ちの良い通り庭に面するように配置され、どこに居ても光の降りそそぐ路地を感じることができます。
ここに来られたお客様はどこにいてもどこか京都らしい情緒を感じることができます。

伝統的だけど新しい、贅沢な空間で静かな京都の風情をお楽しみいただけます。

外で使われるようなコンクリートブロックや石畳といった素材を使うことで、外の路地の雰囲気を演出しています。
2階の寝室はすべて路地に面して配置されており、心地の良い木漏れ日が部屋の中に注ぎます。
浴室は半屋外になっており、奥庭の景色を眺めながらゆっくりと湯船につかることができます。

建設地京都府京都市東山区柚之木町
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積81.08㎡
家族構成宿泊定員6人