2主室の家 （立花美緒設計事務所）

アメリカのテラスホームのようなイメージを持って再築しました。 再築する前は、1階は日当たりが悪く寒かったのですが、壁の断熱材を高機能なカネライトフォームに全て入れ替え、窓をペアガラスにし、とても快適になりました。 また、屋根下の断熱材も同様に入れ替えたことで、木造住宅特有の夏場のムッとする暑さもなくなりました。 屋根裏の架構を活かした2階の冬のラウンジは天井高が高く、とても気持ちの良い場所になっております。 【見どころ！】 光る階段です。照明のデザイナーをしているお施主様のご子息が照明設計をし、とても格好良く落ち着いた雰囲気となっております。

元々は庄屋の家だったそうです。 最初は新築の予定でしたが、先祖代々受け継がれてきた家への思い入れもあり、フルリノベーションにしました。 先祖が残してくれた家の柱や梁を使用し、住み心地の良い家となりました。 薪ストーブも設置しており、穏やかな時間を過ごせます。

木材だけでなく、建具屋や古照明、アンティークタイル（ph堀リビング・phトイレ）も採用し、昔からそこにあったかのような優しくて懐かしい空間をつくりだしました。また、「蔵」をテーマにした家に、本物の「蔵戸」を利用しています。 以前の家では冬場は石油ファンヒーターを使用しており、体感で感じるほどに空気が汚れていて、子どもの健康が心配でした。 現在の家は「空気の流れ」を意識して造られており、とにかく空気が美味しく、石油ファンヒーターを使うこともないので、結果的にエコにつながりました。

子供たちのお気に入りはなんと言っても3階の古材からぶら下げられたブランコと2本のロープ！！ターザンごっこや2本のロープを繋げて第2のブランコにしたりといろんなものに変身しながら、想像力豊かに毎日遊んでいます。 3階はプレイルームとして、走り回れるように広く使っていますが、子供たちの成長に応じて間仕切りをして、それぞれに使うことができるように、柱の建て方に工夫しています。