想いをつなぐ家
【 新民家部門 】
築400年を超える古民家を後世に残したい。
先人の知恵が詰まったこの家と現代の使いやすい快適さを融合させたとき、
暖かで落ち着く住まいが出来ました。
国産材にこだわり、
古材や壁土など、ココにあったものをまたココに。
それは400年を超えて息づく先人の魂が根付くDNAのようなものでしょうか。
しっくり、ほっこり。
この家で過ごす暮らしは、暖かで心地いい。
職人と共に丸4年。
毎日頭を突き合わせ、快適な住まいを考えた続けたとき、この住まいは完成しました。
5年前、想いを形にしたいと建築を考えた齊藤さま。
始めに依頼した工務店には「ウチでは無理です」と断られたそうです。
壁土は敷地内に舟を作り、新しい土と共に発酵させ使用。 大きな梁もリビングの高い天井を支え続けます。 4年の歳月を経て完成した家は、 「何も文句がない、快適な家」と奥様もおっしゃいます。 「昔から住んでいた住まいの間取りを再現している。ハレとケのある本物の住まいを再現したかった。本玄関も鳩小屋もちゃんとある」 |
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外部の石積みをする際には一つ一つの石の顔がどちらかと職人たちが悩む姿もあり、細部にわたり相談を繰り返して施工を進めました。 すべての部屋の天井の意匠が違うのも職人のこだわりです。 |
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毎日現場に顔を出し、職人と一緒に作り上げた住まい。 「5重の塔が倒れないように、先人の技術は安心できる。でも、今その技術を持った工務店はとても少ない。だからこそ、この家では本物の技術と材料を残していくことが必要だと考えた」と齊藤さんはおっしゃいます。 今と昔が融合した快適な暮らしを実現させた齊藤さま。 これまで先代が守ってきたこの土地で、これまでと同じように時を重ねていってほしいと願っています。 |
建設地 | 京都府亀岡市大井町 |
構造 | 在来工法 |
階数 | 平屋 |
延床面積 | 223.35㎡ |
家族構成 | 70代夫婦 |