だいちの家

【 新民家部門 】

だいちの家

いつでも富士山を感じるように家に住めたら。

昔、富士山に登れない人たちは、富士山を見ながら登れる山を開き、その山を登ることで富士山を感じていました。

この家のふたつの屋上とふたつのバルコニーには、いろいろな植物を載せて、外壁には蔦や苔を絡ませながら、階段でつながっています。

毎日富士山には登れないけれど、富士山を見ながら少しだけこの階段を登ることができたなら、いつでも富士山を感じることができそうです。

山に登るように建物を登り、富士山を臨みます。
夏にはご趣味の草木が屋上に茂って、目を楽しませるような住宅としました。
構造材、天井、床、扉など基本的には国産で地元産の杉を使いました。
気温の上下の厳しい甲府の気候の中で、地元産の木材はその気候に適したものとして機能することを願っています。
木の香りがする建物で、富士山を眺めながら暮らしたいというご要望にお答えして、
遠くに見える富士山を意識した建物を考えました。

建設地山梨県甲府市
構造在来工法
階数二階建て
延床面積103.92㎡
家族構成夫婦と子供1人