カワモの家

【 古民家再築部門 】

カワモの家

棚田のきれいな風景の中に建っていた農家住宅の改修です。もともと施主の母親が一人暮らししていた平屋を息子家族が一緒に暮らすことで二階建てにしたいとのことから計画が始まりました。もともとの構造は比較的細く、頼りない構造であったため、まず構造補強を行いそれに伴い2階スペースを設けました。なるべく古き良きものは残し、それに新しい構造体や現代生活に必要な機能のあるものを加える事で新しい空間、新しい暮らしが提案できていると思います。所々に古い梁が表しになっています。なるべく古く大切な梁や柱を切らずに補強しているため場所によっては頭を打つ位置に梁があったり、跨いで通らないといけないものもあったりする箇所があったりしますが、そのことが生活を不便にしているのではなく新築にはない暮らし方、価値を作り出していると感じます。

リビング空間の北側に棚田の石垣が見えることから景色を取り込めるよう開放的にしました。上部にもハイサイド窓を取ることで北窓の柔らかい光がリビング、ダイニング空間を満たしています。
玄関度土間ホールからリビング空間が近いスタイルは田舎にあるコミュ二ティー空間のあり方を残しています。上部にキャットウォークを設けることで出格子窓から入る光を調整いています。
昔からの風景を壊さないように新しいデザインで修景しています。正面の外観は左官の祖父が施工した外観を残し、新しくした玄関のデザインを付け加える事でバランスをとっています。
残念ながら祖父の仕事が自慢だった祖母に感想を聞く事は出来なくなってしまいましたが、気に入っていただける風景になっているのではないかと思います。

建設地岡山県高梁市
構造伝統構法
階数二階建て
延床面積138.25㎡
家族構成非公開